大阪支店 設計1部課長
長﨑 浩紀
2008年入社
父が設計の仕事をしており、設計をする父の姿を見ていた影響で、幼い頃から設計という仕事に関心を持っていました。大学で土木を学ぶうちに都市計画に関心を持ち、大学院では都市計画に関する研究を行いました。中央コンサルタンツに入社した後も、学生時代の経験を活かして都市計画を専門としていきたいと思っていました。そんな私の意識が変わったのは入社1年目の時。先輩から「余計なプライドは成長の邪魔になる。若いうちは余計なプライドは持たず、先輩に教わりながら、様々な知識や経験を増やした方がいい」と言われ、様々な分野を経験しながら成長していこうと思えるようになりました。先輩のその言葉は、今も私の中で強く残っています。
入社1年目は、先輩の指導の下で、都市計画に関する計画書づくり等に携わりました。国定公園内の登山道の整備計画を作成する業務では、1年目から、ワークショップを通じて周辺住民の方々の意見をお聞きしながら計画を作り上げていくという業務に携わることができ、とても良い経験になりました。それだけに、入社2年目になり、突然、ジョブローテーションで水関係の部署への異動の話を聞いた時には驚きました。ただ、様々な分野を経験して成長するつもりでしたので、すぐに承諾しました。ここでは河川関連の計画や設計、上下水道の計画や設計、調整池の設計など、水関連分野の計画から設計まで幅広い業務を経験させてもらいました。
中でも私が成長できたと感じるのは、和歌山県内の運動公園の再整備設計です。これは規模の大きな業務で、当社と大手建築会社が共同企業体(JV)となり行った業務でした。私は入社3年目にもかかわらず、上水道と浄化槽設計の主担当としてチームに加わらせていただきました。とても光栄な反面、不安はあるものの頑張ろうと決意したことを覚えています。業務は幅広く、また多くの関係者との調整が必要で、さらに途中から公園内の施設の設計も担当させていただけることになり、初めてのことが多く苦労もありましたが、完成した公園を見た時はとても感動し、自分がひとまわり成長できたことを実感しました。今でも、その公園を地図や航空写真で見ると嬉しくなります。
その後、和歌山の仕事の経験もあり、公園関連部署への異動の話を受けました。水関連分野も面白かったのですが、この経験をさらに深めていきたいと思い、公園関連部署への異動を決めました。現在では、新たな公園の計画や設計だけでなく、既存公園の維持管理や運営方針の検討など、公園に関わる様々な仕事に携わっています。学生時代に想像していた都市計画の技術者とは少し違いますが、仕事を通じて関心を持った分野で、様々な経験を深めていくことができており、とてもやりがいを感じています。公園は、そのまちに住む人々に使っていただかないと意味がありません。今後も、多くの人たちに喜んで使っていただける公園を手がけていきたいと思います。
入社当初に先輩からいただいた言葉をきっかけに、とにかく素直になり、自分の知識や経験を増やして、成長することを意識してきました。それは、10数年が過ぎた今でも変わりはありません。人は、年齢を重ねるごとに経験が増えていき、変化を嫌うようになることもあるかと思います。しかし、私はこれからも新しいことに積極的に挑戦し、良いと思ったことは取り入れ、変化し、成長し続けられる技術者でありたいと思っています。一方で今後は、身に付けた知識や経験を後輩に引き継ぐことも私の大切な役割と考えています。その時には、ただ一方的に答えを教えるのではなく、自分自身の力で考える力を育ててあげられる先輩になりたいと思っています。