専門分野の深化を図る「30代キャリア」

資格取得が、技術者としての
本当のスタートラインになった。

PROFILE

本店 都市計画部

羽深 茜

2018年入社

技術士
建設部門(都市及び地方計画)
支店マップ

正直に私と向き合ってくれた会社

社会インフラの整備を通した持続可能なまちづくりに興味があり、就活は公共施設の維持管理に関わることができる建設コンサルタントを中心に行いました。最終的に中央コンサルタンツに決めた理由は、履歴書の内容ではなく「私」という人間をしっかり見ようとしてくれたということ。一方向の質問で終わりではなく、最初の面接時から1時間くらいかけて私の話をしっかり聞いてもらい、人を大切にする会社だという印象を強く持ちました。また私が残業について質問した時も、人事の方ははぐらかすことなく「確かに多いかもしれないけど、この仕事には正解がないから、納得いく成果品をつくるために時間を費やしています」と、正直に答えてもらったことも好印象でした。

公共施設の維持・管理のために

入社後、希望していた公共施設の総合的な維持管理計画の仕事に携わらせてもらいました。具体的には、ある自治体について将来の人口推計や、今後の施設の維持管理に必要となる費用の推計など。この仕事を通じて、Excelの関数を使って膨大なデータを効率的に分析・整理しながら、複雑な計算のプロセスから結果まで視覚的に分かりやすい資料を作る技術を身に付けられました。それと同時に、私は大学時代にオーケストラ部で何度も市民ホールを利用していたのですが、公共施設を計画的に管理運営することで音楽活動ができる場所を維持してくださっていたと気づくことができました。

入社3年目、
当社初の女性技術士になる

入社当初から技術士の資格を取ろうと思っていました。入社3年目に受験資格を得るとすぐ、週1回、都市計画部の始業前勉強会に参加。帰宅後、筆記試験対策で論文を作成し、上司に添削をお願いしていました。繁忙期に仕事と勉強を両立させるのは大変でしたが、勉強した甲斐あって1度目の挑戦で合格。当時、中央コンサルタンツで女性の技術士は私だけで、社内ではあまり話したことがない人からも「おめでとう」と言っていただき、嬉しかったです。しかしそれと同時に、ある先輩からの「技術士を取得してからが、技術者として本当のスタートだよ」という言葉に、身が引き締まったことを覚えています。

顧客(おきゃくさま)の要望に、技術で応えたい

入社4年目、都市計画部に異動し、自治体の立地適正化計画に関する防災指針の作成を担当。異動当時は公共施設の維持管理計画の業務も担当していたため、かなり忙しくなりました。しかし今では、以前のように先輩から指示されて動くのではなく、自分から顧客とやりとりしながら要望を聞き出し、なんとか応えようとして、さまざまな意見や提案を行う仕事に、大きなやりがいを感じます。最近、ある市の依頼で、離島から本島へ橋梁を架けるための要望書を作成しました。この時は実際に現地を訪ね、橋梁がなくて不便を感じている島民の姿を見て、その人たちの気持ちになって架橋の必要性について客観的なデータを用いて整理しました。その後、顧客から「まさにこんな資料が欲しかった。ありがとう」と言っていただき、とても嬉しかったことを覚えています。

先輩が教えてくれたように

ここ数年、後輩に指導する機会が増えてきました。その中で私が心がけているのは、どれだけ忙しい時でも「後にして」とは言わず、その場できちんと考えて回答するということ。そして、これは私が先輩からしてもらったことと同じ。今、後輩を指導する立場になり、先輩の大変さがよく分かります。しかも先輩はただ答えるだけでなく「もっと詳しく知りたいなら、あの文献を読むといいよ」とアドバイスをしてくれました。その意味で、私はまだ法律や基準、基礎的な技術など知らないことばかり。今は、できるだけ後輩と一緒に考え、調べながら解決できるようにしています。こうして多くの経験を積むことが、技術者としての私の成長につながると信じています。