土木業界を志したきっかけを教えてください。
父が建設コンサルタントの仕事をしていました。家族で出かけた時などに、よく「この道は俺がつくったんだぞ」と父が誇らしげに話していたことを覚えています。子ども心にそれがとてもかっこよくて、自然に土木業界にあこがれを抱くようになり、大学では交通・地盤工学・構造工学などを学ぶ学科に進みました。
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コンサルだった父にあこがれて土木の勉強を始めた高橋さん。面接で出会った先輩たちの雰囲気の良さで中央コンサルタンツを選びました。入社して数年後、大学時代の友人と話をすると、若いうちから仕事を任される環境をとても羨ましがられ、自分の判断が間違ってなかったことを実感したそうです。
仙台支店 設計部
高橋 遼TAKAHASHI Ryo
2019年入社
理工学部 システムデザイン工学科 卒
Part.01
土木業界を志したきっかけを教えてください。
父が建設コンサルタントの仕事をしていました。家族で出かけた時などに、よく「この道は俺がつくったんだぞ」と父が誇らしげに話していたことを覚えています。子ども心にそれがとてもかっこよくて、自然に土木業界にあこがれを抱くようになり、大学では交通・地盤工学・構造工学などを学ぶ学科に進みました。
就職活動で企業選びの軸は何でしたか?
私の地元は秋田でしたが、特に秋田で仕事をしようと思っていたわけではありません。むしろ全国に拠点を持ち、複数の部門を有する総合コンサルタントを中心に企業選びをしていました。また会社の雰囲気が良いこと、若い社員の比率が多いことなども重視していたポイントです。
中央コンサルタンツを選んだ決め手は何だったのでしょう。
面接後の会社見学です。特に仙台支店には若い社員が多く、仕切りのないオープンなオフィスでみんなが気さくに会話をしている姿を見て、風通しの良さそうな会社だなあ、と感じられたことを覚えています。また、その時に私が質問したことにも、先輩たちはみんなざっくばらんに何でも答えてくれました。このときの印象が、中央コンサルタンツに入社する決め手になりました。
入社当時、どんな仕事を任されたか覚えていますか?
最初は先輩の補助として資料の作成が中心でした。しかし、ただのアシスタントではなく、ときには業務の一部を任され、自分で一から設計に携わる機会も多かったと思います。
入社してから意外に思ったのは、けっこう外に出る機会が多い仕事だということでした。学生時代は、コンサルの設計とはデスクワーク中心の職人的な仕事だと思っていました。しかし実際には社外の多くの人と関わり、さまざまな調整を行う仕事だということを知り、それがとても新鮮だったことを覚えています。
Part.02
自分の成長を感じたのはどんな仕事でしたか?
入社3年目、先輩と一緒に担当した道路の予備設計です。これは総延長3.2キロの長い道路で、県や町村役場、警察、住民、水利組合、土地所有者など、実に多彩な人々が関係している仕事でした。ここまで多くの人が関わる道路に携わることは初めてで、上司からアドバイスをもらいながら基準書類を読み解き、関係者の話を一つずつ整理し、必死になって解決していきました。
自分の成長できたと感じられたのはどのような点ですか?
たとえば、基準書を深く読み込む力です。うわべだけで理解したつもりになっていると絶対に後で困ることになるため、基準書を読み込みながら、「なぜこのような設計でなくてはならないのか」という根拠を自分の中で深掘りしながら、しっかり理解するように注意しました。
特に大きな失敗をしたことなどはありましたか?
実はこのときの道路の予備設計業務で、畦畔(けいはん:田の周囲を囲う盛土部分)の構造形状を間違えてしまいました。ちょうど私が仕事に慣れてきた頃で、よく確認せずに通常通りの横幅30センチで設計をしたんです。
しかし後になって、東北地方は雪の影響を考慮して横幅50センチが必要だったということが判明しました。明らかに私の慢心による注意不足が原因です。このときは約2キロにわたって畦畔の設計をやり直すことになりました。
そこで得た教訓や学びは何でしたか?
ちょっとした疑問・不安でも確認をとり、自分の中に疑問のない状態で設計に臨むことが大切だということを痛感しました。この時、大学時代の先輩から教えられた荀子の言葉「疑を以て疑を決すれば、決必ず当たらず」(あやふやな根拠であやふやな決断をすると、必ず見当はずれな結果になる)を思い出し、今後の仕事に役立てなくては、と強く思いました。
Part.03
これまで仕事をしてきた上で感じる、中央コンサルタンツの良さとは何ですか?
若手社員が多いこともあり、どんなことも気軽に相談できる環境だということ。またMicrosoft社のTeamsで全拠点の社員と情報の共有が簡単にできるため、風通しの良さを実感すると同時に、業務にも役立っています。
たとえば、私がため池の機能補償方法について、Teamsで道路技術者に話題を投げると、全国の経験豊かな先輩技術者たちが「補償の仕方」とか「排水設計の仕方」など、さまざまなアイデアやノウハウを書き込んでくれるため、すごく勉強になります。土木の設計は一つの正解がなく、現場ごとにまったく違う対応が求められるため、こうして膨大なノウハウを常に参照できる環境にあるのは、とても心強く思います。
制度面での良さについてはいかがでしょう。
教育研修制度にとても力を入れている会社だと感じます。特に業務に必要な知識を深掘りする研修が充実しており、私の場合だと土質の地盤に関する研修などが仕事に役立っています。また技術士資格の取得サポートも充実しています。他にも、さまざまな新しいことに挑戦させてもらえるのが良いですね。今後は、土木業界の主流になりつつある3次元CADのBIM/CIMもしっかりマスターしようと思っています。
若手にとって活躍しやすい環境だと実感することはありますか?
はい。若いうちから仕事を任せてもらえる環境だということは、入社して2~3年目によく友人の間で話題になりました。当時、別のコンサルに進んだ大学時代の友人と話していると、友人たちの多くは「上司からの指示の通りに仕事をするだけ」と言っていたのですが、私が上司から「この仕事、高橋くんが自分で判断して考えてみてよ」と仕事を任されることを言うと、友人からは大いに羨ましがられたものでした。
最近になって新しく始めた趣味は何かありますか?
中央コンサルタンツではけっこうゴルフが盛んで、先輩に誘われて私もゴルフを始めました。休日に打ちっぱなしに行けば先輩が丁寧に教えてくれますし、おまけに先輩からゴルフグラブ一式まで譲っていただきました。とてもありがたいのですが、これでゴルフをやめることができなくなりました(笑)。