河川・小山が成長を感じた
堤防の桜を残すという挑戦

河川の堤防を保護すると同時に、
地域の財産である桜の木を守る。

河川の堤防を保護すると同時に、
地域の財産である桜の木を守る。

大学では生物資源環境学科でため池や用水路などを学んだ小山さんは、中央コンサルタンツに入社後、希望した通り、主に河川護岸の復旧工事を担当。多くの人々と一緒に検討し、自ら設計した現場が形になって人の役に立っていることが、小山さんのモチベーションになっています。

高松支店 設計部

小山 亮輔KOYAMA Ryosuke

2017年入社

農学部 生物資源環境学科 卒


Part.01

良い意味でマニュアルのない仕事

Q

土木分野に進もうと決めた経緯を教えてください。

高校時代はボート部に所属し、いつも河川で練習をしていました。夏の練習の時など、川面に映った夕焼けに河川の改修工事の風景がシルエットで浮かび上がり、とてもきれいでした。その風景がずっと忘れられずにいたことが、土木分野への興味につながっています。大学では農学部に進み、農業土木分野を専攻。ここで土木の基本に加えて、ため池や用水路などを専門的に学びました。

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小山
Q

就活に際して、中央コンサルタンツを選んだ決め手は何でした?

私が学んだ学部は、卒業生の3割が公務員やゼネコン、3割がコンサルに進むという学科。私もコンサルの会社見学会に何社か参加しました。そこで、主に社内の雰囲気や先輩の話しやすさ、デスク周りの様子などをチェックするようにしていました。こうしていくつかの会社を比較検討した中で、中央コンサルタンツは自分が実際に働いている姿を想像できる会社だから選びました。

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小山
Q

実際に仕事を経験して感じたギャップがあれば教えてください。

入社当初は護岸の図面数量の修正や、ため池の耐震診断を行う先輩の補助を担当。また現場の視察や、発注元である役所との打合せにも同行させてもらいました。実際に仕事をして発見したのは、自分で技術判断をする機会が案外多いということでした。学生時代にはコンサルの設計はほとんど仕様書に基づいて行う仕事というイメージでしたが、入社後、良い意味でマニュアルがないことが意外でした。

たとえば護岸工事でも、もちろん仕様書はありますがどういう工法を選ぶかという細かいところまでマニュアルがあるわけではなく、自分で最適な工法を選ばなくてはなりません。それはギャップというか、私にとって新鮮な驚きでした。

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小山
Q

その他にも、入社して知った中央コンサルタンツの魅力はありますか?

自由度があること。中央コンサルタンツには「60%主義」という言葉あります。コンサルタントと言うと固いイメージがありますが、当社では業務を進める上で60%は会社や部署の方針に沿って組織として判断し、残りの40%は担当者が個人の裁量で判断し、動くことができます。これが60%主義という考え方。

もちろん勝手に進めても良いというわけではなく、上司や先輩の確認は必要ですが、検討方法選びなどは若いうちから任せてもらっているという感覚があります。

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小山
小山

Part.02

入社3年目、護岸の復旧工事を任される

Q

入社後、自身の成長を感じることができた仕事とは何ですか?

入社3年目に、広島県の豪雨災害で被災した河川護岸の復旧業務を担当した時です。最初に上司から「この仕事は、小山にメインで担当してもらう」と言われ、責任の重さを痛感したことを覚えています。それまで先輩の仕事を見てきましたから、仕事を進める流れは理解していたつもりですが、自分が中心となって進めると多くの新しい発見がありました。

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小山
Q

護岸工事ならではの難しさってありましたか?

私が担当したのは海岸に近い堤防道路だったのですが、被災時にどこまで水が来ていたかが分からずに苦労しました。2ヵ月に1度は現場を訪れ、実際の現場を一つひとつ確認しながら工程管理スケジュールなどを決めていったことを覚えています。また工事が完了した後、休日を使って現場を見に行きました。

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小山
Q

その他に、特に印象深かった仕事はありますか?

これも入社3年目、滋賀県の河川の詳細設計です。大雨などの災害で水位が上がって護岸が崩れたりしないように護岸工事の設計を行ったのですが、この時は現地の堤防に桜の樹が植えてあり、桜を残しながら工事を行う計画を立てるのが大変でした。

というのも、護岸工事では土が崩れたりしないように矢板を打ち込むのですが、打ち方を間違えると桜に影響が出る可能性があったのです。せっかく住民の方々が大切に守ってこられた桜を残すために、桜に影響しないよう矢板を打ち込むにはどうするかを考えました。

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小山
Q

ここも現場に行かれたんですか?

はい。桜もそうですし、施工のための大きな重機を現場に入れる方法も工夫が必要でしたから、何度も現場を訪れました。現場を訪れることで、計画する上で大切な条件や、新たな確認が必要な個所など、図面だけでは分からなかったことに気づくことができました。こうして設計のイメージを明確にできたとき、自分の成長を感じられました。

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小山
小山

Part.03

大切なのは相談しながら仕事をすること

Q

これらの仕事を通して、どのように成長できましたか?

前述の広島の仕事も滋賀の仕事も、入社3年目という私が、経験も少ない状態で任されました。もちろん自分一人でできるはずもなく、上司や先輩など、多くの人に支えてもらったからできたことだと思います。だからこそ何事も一人で抱え込むことをせず、相談しながら進めていくことの大切さを学ぶことができました。そう考えられるようになった時、技術者として1つステップが上がった気がします。

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小山
Q

相談の大切さを痛感したエピソードはありますか?

護岸工事の方法について、誰にも相談せずに自分で決めてしまい、後で先輩に間違いを指摘されて青くなったことがありました。自分一人で判断せず、何かあればすぐに先輩や上司に質問した方が、トータルで見て仕事の効率が良くなると思います。

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小山
Q

この会社に向いているのはどういう人だと思いますか?

学ぶ姿勢がある人。分からないことを「なぜ?」で終わらせない人。入社した頃、私は何か分からないことがあっても上司や先輩に質問できませんでした。でも周囲を見渡すと「なぜ?」と質問できている人ほどきちんと業務をこなせていた気がします。大切なのは、疑問を疑問のまま放置しないことだと思います。

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小山
Q

後輩の疑問を放置させないために心がけていることはありますか?

後輩には日ごろから「分からないことはない?」と声をかけるようにしています。こうして、小さな疑問を小出しにしてもらうことが、みんなが積極的に質問をして課題を解決できる組織づくりに結び付くと信じています。

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小山
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