土木分野を学ぼうと思ったきっかけを教えてください。
私が進学した高専には4つの学科がありました。その中でも、インフラ整備を通じて社会全体の役に立つ公的な仕事をしたくて、土木系の都市・環境工学科を選択しました。卒業後は大学院に進学し、X線CT装置を使って海中の粘土(浚渫土砂)を基につくられた特殊な地盤材料の特性を解明し、建設資材としての積極的な活用を促進する研究をしていました。
福岡・小嶋は支店を代表して
勉強会での発表を任される
「経験工学」と言われる土木の世界では、技術者はさまざまな経験を積みながら成長していきます。しかし福岡支店・小嶋さんは、入社と同時にコロナ禍で在宅勤務ばかりに。そこで現場を経験させるため、福岡支店の先輩たちが小嶋さんに与えたチャンスが、在宅明けの発表会でした。
福岡支店 設計2部
小嶋 秀治KOJIMA Shuji
2021年入社
自然科学教育部 土木建築学専攻 修了
Part.01
土木分野を学ぼうと思ったきっかけを教えてください。
私が進学した高専には4つの学科がありました。その中でも、インフラ整備を通じて社会全体の役に立つ公的な仕事をしたくて、土木系の都市・環境工学科を選択しました。卒業後は大学院に進学し、X線CT装置を使って海中の粘土(浚渫土砂)を基につくられた特殊な地盤材料の特性を解明し、建設資材としての積極的な活用を促進する研究をしていました。
就活に際して、中央コンサルタンツを選んだ決め手は何でしたか?
生まれ育った九州で仕事をしたかったので、九州に拠点のある建設コンサルタントということで選びました。また会社見学で社内を見たとき、仕切りがなく広々としたオフィスでみんなが活き活きと仕事をしている姿を見られたのもポイントでした。
どこに配属されるかは分かりませんでしたが、当時の採用担当に九州で働きたいという自分の気持ちをしっかり伝えた結果、福岡支店に配属されました。
小嶋さんが入社した2021年はコロナ禍でしたが、実際どうでしたか?
入社した翌月から在宅勤務がスタートしました。私の場合、入社後半年の内、約半分は在宅勤務で、最も多かったときは月に2~3日しか出社しないこともありました。
出社できないことに焦りはありましたか?
ありました。上司に相談すると、心配はないと言っていただきましたが、分からないことを周囲の人に気軽に相談できないのは辛かったことを覚えています。電話でもメールでも、リモートでも質問できなくはないのですが、やはり周囲に人がいるのといないのとでは違います。2年目からようやく通常に戻りましたが、それからは分からないことを何でも周囲の先輩に気兼ねなく質問できるようになりました。
入社してから、どんな仕事をしましたか?
国道にかかる20数橋の補修設計を行う業務に関わり、図面や資料の作成を担当しました。初めて任される仕事としては、かなりボリュームも大きく、広範囲にわたる仕事だったと思います。在宅勤務ゆえの大変さもありましたが、仕事の全体像を把握できたことは自分にとってプラスになりました。
Part.02
入社2年目はどのような仕事を?
2年目からは補修設計に加えて耐震補強設計や橋梁の長寿命化修繕計画や吊橋の点検業務などに携わっています。1年目は先輩からの指示を受けて作業を進めることが多かったのですが、2年目からは顧客と直接やりとりしたり、協力会社に作業をお願いしたり、業務全体の実務を担当させてもらうようになりました。
入社してから嬉しかったことはありましたか?
入社から半年間、在宅勤務が多くてなかなか顧客などと直接話す機会がなかった私のために、勉強会での発表の機会を与えてくれたことでした。これは福岡支店で2ヵ月に1回くらい行っている大学教授との勉強会で、その時に部署で問題になっていることを議題として話し合い、大学教授からアドバイスをもらう、というものでした。
どのような内容について発表したのですか?
たとえば私が所属する課で担当した補修設計業務において、特異な損傷が発生した橋梁についての損傷状況や調査結果を説明し、損傷要因や補修対策方針について参加者全員で意見交換を行うというものでした。
コロナ禍で実際の現場をなかなか経験できなかった私にとっては、発表の場を体験すると同時に、自分の技術的な知見を増やすという意味でとてもありがたい経験でした。自分の発表が無事に終わったときは、とても嬉しかったことを覚えています。
その発表の経験を通じて成長を感じましたか?
「土木は経験工学」という言葉がありますが、その言葉どおり、何事も経験を通じて知識の引き出しを増やしておくことが大切だと痛感しました。それは発表についても同じで、最初は資料の内容を伝えるのに必死でしたが、経験を積むにつれて、最近ではどうすれば相手に分かりやすいかを考え、たとえば説明の仕方を工夫したり、資料を見る相手の視線に気を配ったりできるようになりました。
Part.03
これまで働いてきて感じる中央コンサルタンツの良さとは?
コンサルの仕事は基本的にチームで行うもので、特に最初のうちは一人で進められる仕事はほとんどありません。その点、中央コンサルタンツは基本的に温和な人が多く、協調性も高いので、分からないことも気軽に質問できたのは良かったと思います。
仕事で意外に思ったことなどありましたか?
学生時代には、コンサルでは残業は当たり前と思って覚悟してきました。でも実際に働いてみると、残業時間の管理など、働き方改革が想像以上に進んでいることを感じました。それに毎週水曜日の「ノー残業デー」も掛け声だけではなく、しっかり実施されていますし、福岡支店では2022年からは金曜日もノー残業デーに取り組んでいます。
休日は何をしていますか?
学生時代からゴルフが趣味で、たまにコースに出たりしています。他の支店ではゴルフが盛んだと聞きましたが、なぜか福岡支店にはゴルフをする人がいません。ですから、一緒にゴルフの話ができる人が入ってくれることを楽しみにしています。