中央コンサルタンツ株式会社

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使いやすく居心地のよい空間づくり
-エリアデザインのおもしろさ-

本店都市整備部課長 村松由博(44歳)
技術士:建設部門(都市及び地方計画)
建設部門(道路)

駅前整備の面白さ

 私は、道路の計画・設計や公園設計、まちづくり計画を経験し、それらを総合的に活かして、主に駅周辺の再整備等の業務に携わっています。駅周辺は、限られた敷地の中で、交通関係や都市空間関係、まちの顔としてなど様々な機能が求められ、各現場で優先事項が異なったり求められるバランスが異なったりするなど、一律な計画・設計ではなく、様々な調整や工夫が必要です。そのため、多様な調整を図りながら、計画案をつくりあげていく部分は、大変さもありますがやり甲斐を感じます。また、他部署や土木分野を超えた他分野の技術者と協働で取り組む案件も多く、皆で議論しながらよりよい計画をつくり上げていく面白さもあります。

その場所で感じる新たな風景

 近年の業務で印象に残っているのは、リニア関連の駅周辺整備の業務です。特に、岐阜県駅周辺については、様々な立場で携わり、最も新しい部分は、エリアデザイン業務としてJVで取り組み、駅前広場や道路、駅関連の建築施設に加えて、河川や橋梁のデザインも一体で検討し、エリアデザインをまとめました。調整や協議を進めながら、風景を活かしたその場所ならではの計画づくりを進め、最初はあまり理解が得にくかった部分も最終的には良さを認めてもらえるなど、関係者の想いが同じ方向を向いた良い計画にでき、今後の整備になりますが、引き続き携わりながら出来上がるまちの姿を見ていくことが非常に楽しみです。

これからの駅前づくり

 近年、クルマから人を中心とした駅前づくりにシフトしてきており、今後も交通技術の進化などで、より駅前の価値が変化してくると思います。新しい思考がより求められる部分ですので、新しい皆さんと一緒に議論しながら、よい駅前づくりを考えていくことが楽しみです!