河川・砂防・海岸
河川・砂防・海岸
近年、豪雨による水害や土砂災害が各地で発生しており、人命や社会経済へ甚大な被害が生じています。
気候変動に伴い頻発化・激甚化する水害・土砂災害に対し、防災・減災が主流となる社会を目指し、
流域内のあらゆる関係者が協働して取り組む「流域治水」への転換が進められています。
このような社会的なニーズを受け、私たちは災害に備えた防災計画、浸水想定区域図の作成や
堤防、河川構造物、砂防堰堤の設計など、ハード・ソフト一体となった幅広い視点で
地域の特性に応じた高品質なコンサルティングサービスを提供していきます。
●実績|上段/件名:所在地|下段/発注者
【R5 国土交通省中部地方整備局木曽川下流河川事務所】
木曽三川下流部緊急対策検討業務
木曽川に架橋された尾張大橋(国道1号)の周辺は、特別警報クラスの大型台風が襲来した際には、越水による浸水被害が想定されています。そこで台風襲来時には、国道1号を封鎖して大型土のうを設置する水害対策を行うなど、関係機関が連携して危機管理を行う仕組みが検討されています。
しかしながら、国道1号は交通量も多く、実際に封鎖して水害対策の訓練を行うことは難しいため、水害対策や緊急対策のタイムラインの実効性を現地で検証することは現実的ではありません。
そこで本業務では、尾張大橋の橋詰部において、VR・メタバース上にバーチャル空間での訓練が可能な仮想訓練環境を構築し、台風襲来時を再現した水害対策の仮想訓練を実施しました。仮想訓練によって計画されている水害対策やタイムラインなどを検証して、より実効性が高まる対策となるように見直しを検討しました。
仮想訓練の実施にあたっては、河川管理者、国・県・市町の道路管理者、水防管理者や警察などが参加する木曽三川下流部緊急対策検討会をオンラインで開催し、情報伝達や水害対策の手順などを確認しました。
仮想訓練は、バーチャル空間であることから、大型土のうの仮置き場やダンプトラックの台数などを自在に変更できます。そこで、複数のパターンの訓練データを作成して、参加した関係者一同でバーチャルでの土のう積みなどの作業性を評価するとともに、現場作業時の課題を抽出し、水害対策やタイムラインの見直しを行いました。また、国道1号の交通規制による交通流の変化を仮想空間上に再現し、交通規制における課題を抽出しました
国土交通省中部地方整備局木曽川下流河川事務所
>> 木曽川下流管内水防災行動計画作成業務
国土交通省中部地方整備局天竜川上流河川事務所
>> 天竜川上流堤防決壊緊急対策設計業務