港湾・空港
港湾・空港
島国日本にとって港湾・漁港は、海と陸の結節点であり、物流や海洋資源の利用に欠かせないものです。
一方、それら背後地では人口・資産が集積しているため、災害が発生すると甚大な被害を生じます。
近年は国際コンテナ戦略港湾の強化、CNPの形成に向けた取り組み、地球温暖化による災害リスクの拡大などにより、港湾技術者に求められる役割は益々高度化・複雑化しています。
私たちは社会のニーズに応え未来に繋げていくため、これまで培った高い技術力と弛まぬチャレンジ精神でこれらの課題に対し取り組んでいきます。
●実績|上段/件名:所在地|下段/発注者
【R4 国土交通省東北地方整備局塩釜港湾・空港整備事務所】
仙台塩釜港仙台港区向洋地区岸壁(‒14m)取付部外細部設計
仙台港の高砂コンテナターミナルは、高砂ふ頭に整備された年間約30万TEUのコンテナを取り扱う東北を代表する海上物流拠点であり、寄港便数の増加や船舶の大型化に対応するためのターミナル拡張計画を進めています。本業務では、既存岸壁(‒14m)の拡張に必要な向洋ふ頭岸壁(‒14m)取付部の細部設計及び延伸部のクレーン基礎上部工の細部設計を行いました。
取付部では、拡張部と接する既設護岸端部が震災後の岸壁天端の沈下や仮設構造物(杭)が不規則に残置されているため、複雑な現地状況に合わせた構造物の計画や設計が必要でした。
これに対し、竣工図書や測量結果から現地状況を正確に把握した上で、三次元フレーム解析による鉄筋の応力照査やCIMの活用による鉄筋の干渉確認など、効率的に業務を遂行しました。また、拡張部のクレーン基礎上部工は、既設レールとの法線のズレが確認されたため、レールのズレを吸収するための箱抜き幅(切欠き幅)を設定し、箱抜きにより不足する鉄筋に対し必要鉄筋量の見直しを行いました。
宮城県塩釜港湾事務所
>> 高砂ふ頭第2・第3バースGCレール敷設修正設計業務